製菓メーカー各社が、７月を皮切りにチョコレート製品の一部を値上げする方針を固めている。価格は据え置き、中身の容量を減らす「実質的な値上げ」に踏み切るもようだ。６月１７日付の報道によると、２０１４年に入り、これまでにカカオの価格が９％上昇。今後もこの傾向が続くとみられている。さらに、インドや中国など、新興国での消費量が増えて需要が高まっていることも原因に挙げられている。しかし一方でアフリカなどのカカオ農家には価格上昇が反映されていない。このため、より収益の高い天然ゴムへの移行を目指す農家が増え、ますます重要がひっ迫する見込み。このほか、酪農家の減少による生乳の生産量が減っていること、牧草が不足していることから、今後乳製品の値上がりも影響しそうだ。アベノミクスで上乗せされた消費税１０％に加え、原料価格の上昇。結果としてメーカーが支えきれない負担が反映される消費者にとっては、甘くない味となりそうだ。
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